一般社団法人 ひろしま防災減災支援協会

プラチナキッズ防災士養成講座

経緯

 (一社)ひろしま防災減災支援協会は、適切な避難行動を実践することが当たり前の文化となるため、将来を担う子ども達が防災活動に参加し、家庭から地域へと拡げて行くきっかけづくりを提供したいとの考えから「キッズ防災士」の商標登録を出願中で、今後「キッズ防災士」を活用した防災活動を展開する。

理念

児童・生徒が防災・減災に対する学習や体験を通じて、次のような能力が育成されるとともに、将来にわたって社会で活躍し、地域に貢献できる力を育む。

自らとその家族が適切な避難行動ができる知識と行動力を身に付ける。

  • 自ら学び・考え・主体的に判断し・行動するとともに、他人と話し合うことで問題解決する力を身に付ける。
  • 自らも地域の構成員の一人として認識し、地域に働きかけることができる。
  • AI・IOTによる急速な技術革新を踏まえ、デジタル技術を活用した様々な防災減災活動に取り組むことができる。

事業展開

 当協会は、広島県と連携し「キッズ防災士」を養成し、「キッズ防災士」が様々な場面で活躍する環境を推進する。

講座の種類

◎基礎コースは、通称「レッドキッズ防災士」と言い、広島県みんなで減災推進課が担当されます。

◎発展コースは、通称「プラチナキッズ防災士」と言い、(一社)ひろしま防災減災支援協会が実施します。

プラチナキッズ防災士

 基礎コースを受講したレッドキッズ防災士は、さらに防災意識と防災行動力を高めるために、家庭から地域へと拡がる防災活動に自ら進んで参加する学習で、教室で2時間・屋外で2時間以上を学習し、最後に効果測定の判定を受けで「プラチナキッズ防災士」となります。(プラチナキッズ防災士認定書を発行します)

〔募集要領〕

  • 広島県危機管理監みんなで減災推進課が行う「レッドキッズ防災士」認定講座中に、「プラチナキッズ防災士」認定講座の開催案内を配布、又は当協会ホームページでお知らせします。

ただし、定員になり次第講座を開催します。

※受付は、(一社)ひろしま防災減災支援協会(090-3740—0325)へ連絡ください。

※各講座は、実費負担をお願いします。(概ね1,500円程度です。)

  • 「プラチナキッズ防災士」は、夏休み・冬休み中の休校中を利用し開催します。
  • 広島県内の市町で、研修センターや振興センターを利用し開催します。会場は、広島市、福山市、三原市、廿日市市、東広島市、三次市で開催予定ですが、定員に満たない場合は隣接市町と合同で開催します。
  • 受付、講師・消耗品の手配など、主な準備は(一社)ひろしま防災減災支援協会が行います。。〔講座修了者へのプレゼント〕
  • 「プラチナキッズ防災士」認定講座 修了者には「認定書」を発行します。
  • 「プラチナキッズ防災士」として認定されたものは、「ひろしま防災クラブ防まもる」へ入会することができます。(中学卒業まで入会できます)

※入会希望者は、「ひろしま防災クラブ防まもる」ページを参照してください。

【教室での学習】下欄の①②を2時間程度学習します  

  • 基礎コースで学習した「マイタイムライン」を持ち寄り、再度グループで話し合って作成してみよう

〔学習の仕方〕

 人数:小学4年~6年生で、10人程度で1グループ編成します。

  準備:㋐ 基礎コースで作成した「マイタイムライン」を持ち寄る。作成していない場合は、研修会当日までに作成してくる。

      ※マイタイムラインは、広島県危機管理監みんなで減災推進課から提供されます。

     ㋑ 講義形式で行います。マイタイムラインのデータを前方のスクリーンへ投影し、PCで作成していきます。

     ㋒ 途中、「携帯電話が不通」、「家族が返ってこない。」などの想定を付与し、自分の行動を考えてみます。

㋓ 「マイタイムライン」は、風水害のあらゆる場面と家族構成を考慮して、一人ひとりの意見を大切にしながら進めて行きます。意見をそのままスクリーンへ映し出しながら作成していきます。その際、自分と家族の命を守るため最もいいと考えられるものを集約していきます。

㋔ 最後に、参加した「レッドキッズ防災士」に感想を発表していただきます。

  • 災害付与カードを利用した学習。

〔学習の方法〕

人数:小学4年~6年生で、学年ごとに10人程度のグループを編成します。

準備:リーダーが水害付与カードを準備します。

※水害付与カードは、「避難準備高齢者等避難開始」・「避難指示」・「家族が帰宅」などが記載されたカードです。をグループリーダーがみんなに提示します。

   ㋐ グループリーダーが災害付与カードを読み上げ、水害(台風など)の1週間前からの

準備品や声掛けをシュミレーションします。

・模造紙に、「災害付与カード」に合わせ、準備品や持出し品、さらに家族の行動を記入

していきます。

   ㋑ グループリーダーが災害付与カードを読み上げ、つなみ災害時の声掛けをシュミレ

ーションします。

・津波発生時、自分の命を守る方法と友人や家族を守るための避難と津波災害の特徴

を考えてみましょう。(津波災害の映像を映写します。) 

     ㋒ 災害エスノグラフィという手法で、災害を追体験し、自分ならどう行動するか?どう伝えるか?を考える

・土砂災害の経験談を聴き、A心に残った箇所・Bはじめて知った箇所、マーカーでチ

ェックします。

・避難の仕方や避難しない方へのメッセージを考えてみます。

      ※災害エスノグラフィとは、災害を追体験し、自分ならどうするか?どう伝えるか?を考える防災学習の手法です。

 

【屋外での学習】下欄の①②③を2時間程度学習します

 ① 自分たちの防災マップ作製

  〔学習の方法〕

   人数:小学生4年~6年生で、1グループは10人まで

   準備:・まち歩きする範囲の基礎地図(基礎地図は、道路・河川・住宅の枠線が記載している地図データをA3判に拡大し、一人ひとりに配布)

      ・デジタルカメラ、画板、鉛筆、付箋など(写真データは帰宅後印刷します)

   進め方:・自宅から学校までの通学路、自宅から指定避難所までの経路を点検し、地域の危険性やこれまでの災害の痕跡を確認し、防災活動に必要なものや人を調べます。

       ・まち歩きは、約1時間、その後模造紙にマップを完成させます。

       ・写真は、その場で印刷し、マップ上に添付します。

       ・マジック、マーカーなどを利用し、地域の特徴を明確に訴えましょう。

       ※損保協会「ぼうさい探検隊マップコンクール」や117防災未来賞「防災甲子園」

へ応募検討します。

 ② 非常用持出し袋を作ってみよう

〔学習の方法〕

 人数:10人以内

    準備:参加者は、それぞれの家庭でそなえている「非常持出し袋」を持ちよる。    

進め方:・一人ひとり持ってきた非常持出し袋を取り出し使い方を説明する。

     ・非常持出し袋の中身についてみんなが質問する。さらにトイレ、おしめ、非常食

を体験する。 

  • 避難所生活の体験

避難所運営を体験する。

〔学習の方法〕

人数:10人以内

準備:段ボールベット(2セット)、白杖、アイマスク、車いすなど

進め方:・避難所で段ボールベットを組み立ててみよう

    ・白杖、アイマスクなどの体験と車いすの使用方法の研修会

    ・社会にやさしいキッズ防災士として、防災減災活動を中心に防災ボランテイア活動

を通じて、社会の一員としてどう取り組んで行くか発表します。

する。

お願い

 ① [プラチナキッズ防災士]は、現在広島県危機管理監みんなで減災推進課と連携し、県内の小学校などへ認定講座の開催を働きかけ、一人でも多くの小学生が「レッドキッズ防災士」から「プラチナキッズ防災士」として認定され、さらに中学生となっても「ひろしま防災クラブ防まもる」のクラブ活動として活動を続けてくれることを願っております。

 ② 毎年のように発生する浸水事故や土砂災害などの自然災害から、大切な命を守るため子ども達へ防災活動を広めていくことによって、一人でも犠牲者を発生させない社会を目指しています。企業や団体の皆さまで、私達と一緒に行動をしようと思われましたら、遠慮なく(一社)ひろしま防災減災支援協会へ連絡ください。寄付や助成金などもお待ちしています。